複数のシステムで管理する問題
急成長している企業では、比較的早い段階から、複数のシステムで管理する問題に直面します。最初はシンプルな会計ソフト、給与計算ソフトを導入するでしょう。その後、CRMや在庫管理、受発注管理などのシステムを導入し、加えてさまざまな管理用のExcelテンプレートが次第に増えていきます。
収益の拡大に向けて、多くの企業は新たな拠点を開設して、販売チャネルを増加させます。それに連れて、Eコマースの統合管理、請求管理、連結会計など、プロセスは複雑化の一途を辿ります。これらの新しい業務に対応するため、さらなるソフトウェアが追加され、システム全体が肥大化していきます。こういったケースでは、しばらく経ってから初めて、無計画なシステム構造の増築が、長期に渡って企業の効率的な成長を妨げることに気付くのです。
結果的に発生するビジネスリスク
- スタッフの生産性が低下する
- リアルタイムな可視性が確保できない
- 統合管理による業務の複雑化と、それに伴うITコストの増大
- システムの複雑さによって、カスタマーサービスの品質が低下する